【とある感動する話】うざい店長とアルバイトの僕
2015/02/05
今日のとある物語の喜怒哀楽は、【うざい店長とアルバイトの僕】です!
アルバイトはほとんどの人が体験したことがあると思いますが、そこで起きる出来事はいい思い出にもなり、悪い思い出にもなるでしょう。
そんなアルバイトでのほんの感動する出来事です。
■動画版
■文章版
2つ用意してますので、お好きな方で読んでください^^
動画編はBGM付でより楽しめます。
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感動系?アルバイトをクビになった大学生】
僕は21歳大学生だ。
普通に高校を卒業し、頭は悪くなかったから、一生懸命勉強することなく入れる大学に入学した。
普通は何かやりたいことがあるとか、
勉強したいことがある、だとか、
夢があるから、
って理由で大学に進学する人がほとんどだと思うけど、
僕は違った。
特に夢はない。
就職したい訳でもない。
何か夢を見つけたい訳でもない。
ただ普通に生きていけたら十分だと思っているし、
ずっとこのまま適当に授業出て、
適当に友達と遊んでって日々が続けばいいと思っている。
どうだろう?
・・・
これを読んでいる人の中には
「最近の若者の典型だー」とか
「これだから最近の若者はー」
って思う人がほとんどだろう。
でも悪いけど、
そういう奴がほとんどなんだよ。
ってことを社会の先輩方には知って欲しいと思う。
と、僕の下らない話は置いておいて、
ここからはそんな僕が変わるきっかけになった話だ。
僕のバイト先は飲食店で、
お世辞にも客層は良いとは言えない。
まあ言うなればDQN。
柄の悪い人がメチャクチャ来る。
頭悪そうな高校生や、頭悪そうな家族。
大騒ぎはするし、片づけに行くと、
鍋をタバコの吸い殻代わりに使っていたり、
明らかな年下が「おい店員!おせーんだよー!」とか言ってくるし、
食べ物で遊ぶガキを注意しない親とかはザラに来る。
・・・
僕は、
「こいつらクズだな。頭悪いから大学も行ってないし、礼儀もなってないんだろう。
まあ仕方ない。こういうのが負け組なんだな。」
と冷ややかな目で見ていた。
更に、僕はこう思っていた。
「まあ、家から近いから、働いてやってんだぞ。」
と。
勿論、気に入らないことがあったらやめよーと軽い気持ちでいた。
そんなある日、働いていた店で休日にミーティングをやるって話に。
「めんどくせー金出るんですか?金。」
って思いつつも仕方なく、本当に仕方なくミーティングに参加した。
黙っとけば早く終わるだろうなーって、僕はずっと静かにしていた。
そんな時、店長がこんな議題を出した。
「最近の客層について何か思うことはないか?」
って。
ウザいに決まってんだろーって思いながら、
「特に何も思いません。」
って答えた・・・
のに・・・
しつこくしつこく僕にばかり店長は聞いてきた。
もういい加減にしてくれよ・・・と思ったし、
あまりにもしつこいし、だんだんイライラしてきた僕はこう答えた。
「仕方無いでしょう?あいつらは頭悪いし、どうせ大学も行って無いし、
行けれないような底辺連中なんですから。僕らが話し合ったとこで無駄ですよ。
無駄。」
と。言った瞬間しまったーーーー!と思った。
正直、店長のことも給料20万くらいしかないし、
大学にも行ってないから「見下していた」からだ。
その瞬間、そのミーティングは一気にシーンと静まり返ってしまった。
あー本音出しちゃったー
口がすべったー
と思った瞬間だった。
店長が席を立ち、僕の目の前に来て、
僕の首を掴んできた。
そして、
「皆、今日は帰って。」
と皆を帰らした。
うわーマジウザいなーこの展開。
早く帰りたいー。
って思った。
皆が帰ったのを見計らって店長がこう言った。
加えてその時の店長の目はマジでゾッとした。
「それがお前の本音なんやな?やっと聞けたわ。お前、明日から来んでええわ。」
と。
僕は、正直瞬間的にバイト探すの面倒臭いけど、
こんなとこで働くのに比べたらマシかな?と思って即答した。
「わかりました」と。
心なしか店長は悲しそうな顔をした後、
「最後やから飲みに行くで!」
と僕を強引に連れだした。
どうせ説教だろう・・・と思ったので
「いや、今日は大学のレポートが・・・」
と答えたのに無理矢理連れ出された・・・
クビなんだろうーめんどくせーよ
バイトなんかいくらでもあるんだよクソ。
って思いつつも店長はやたらいい店に連れてってくれた。
「ありがた迷惑です」とはさすがの僕も言えずw
そこから店長に色々聞かれた。
将来の夢とか。
早く帰りたかったから「いや特に・・・」みたいな感じで淡々と答えてた。
あーこんなに人に自分のこと話したのは初めてやなーと思いつつ段々楽しくなってきたのは事実だ。
そして23時過ぎかな?店長に、
「本当にクビでええかあ?」
と聞かれた。
「はい。それは僕雇われてる身ですから・・・。」
と答えた。
店長にこんなことを言われた。
「実はお前が働き始めてから、本社の調査員含め、一般のお客さん含め、お前には山ほどクレームが来ていたんだ。他のアルバイトメンバーも知っているし、皆、お前のクビを勧めて来ていたよ。でもなあ俺はクビにはしたくなかった。」
いやあそんなこと言われても・・・って言うのが本音で若干ショックを受けた。
「お前の接客は人を見下している。人を冷めた目で見る。って皆が言ったんだよ。でも俺はそうじゃないと思っている。1件だけあったんだよ。お前のこと褒めてるお客さんが。小さい子どもにこっそりアイスを上げたことがあったろ?しかも自分の給料から引いて。マニュアル的には褒められたことじゃないけどさ、家計の事情で月に1回しか外食出来ない時、たまたまウチに来てくれたお客さんがさ、あったかい気持ちになってくれたんだよ。そういうこと出来るお前がウチで働いてくれてて、本当に嬉しくなったんだ。もしかしたら【本当の】お前はそっちなんじゃないか?って思うんだよ。
俺も実は来年には、自分の店を持つことになってる。その時にな?お前みたいなスタッフに働いて欲しいんだ。クビって言っておいてこんなことを言うのは変だけど、もう1回ウチで働き直してみないか?俺の店で働いてみないか?」
僕は自然と泣いていた。
途中から覚えてないくらい感動したんだが、確かこんなことを言ってくれた。
そして、
他のお客さんも月に1回とか楽しみにウチに来てくれてるんじゃないかなーって。
あんまり僕は人に自分のこと見せないけど、店長が見てくれていたこと、
喜んでくれた人がいたってことがその時、滅茶苦茶嬉しかったんだ・・・
・・・
そして今、何も夢が無かった俺は、
その店長の店で・・・
【社員】として働いている。
就職の斡旋みたいなのもあったし、給料的にはもっといい就職先はあった。
でも、今、俺は幸せだ。
自分を知ってくれている店長の下で、
いつか自分の店を持つのが夢になった。
照れくさくて言えないけど、あの日の出来事が、僕の分岐点だったんだと思う。
そして今日も最高の接客を、
全ての【お客様】に届けたいと思う。
そしていつか店長みたいな男になりたいと思ってる。
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駄文失礼だけど最後まで読んでくれて有難うございました!
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